美味しさと健康の理由
創業から100年の歴史と信頼
原田食品の歴史は、大正13年(1924)、初代・原田松助によって始まりました。現在の山口県柳井市北浜で、こんにゃくの製造販売を創業したと伝わります。当時は現在のような機械設備もなく、手造りでこんにゃくを作り店頭で販売したり自転車で配達していたようです。
終戦直後の昭和21年(1946)には現在の本社所在地(柳井市新市)に移転。昭和39年(1964)には松助の次男・嘉人が二代目として事業を承継し有限会社として法人化。その後こんにゃく製造の機械化を進めて生産量を大幅に拡大するとともに、アイスクリーム製造卸、海藻紛製粉やところてん、生くずきり製造など多角化にも積極的に取り組み、業容を拡大しました。平成8年(1996)には広い敷地と清らかな水を求めて山口県岩国市周東町に工場を新設しました。平成13年(2001)には、松助の孫・原田敏弘が三代目となり、事業を引き継いでいます。
企業の平均寿命は23.3年(2021年、東京商工リサーチ調べ)と言われ、年々その寿命は短くなる傾向にあります。そのなかで弊社は、令和6年(2024)に創業100周年を迎えました。長い歴史により培われたお客様やお取引様との強固な信頼関係、これこそが弊社の最大の強みと言えます。
有機JAS認証による安心安全
有機JAS制度とは、有機農産物(農薬や化学肥料、遺伝子組換え技術などを使用せず、2年以上有機的管理を行った畑で生産)を95%以上使用して、薬剤や有機ではない原材料や製品などが混ざらないように製造したものを有機加工食品として表示できるという農林水産省の認証制度です。
原田食品は平成14年(2002)に周東工場の有機JAS認証を受けました。
これからも、「健康で豊かな食生活に貢献する」という経営理念のもと、安心安全な食品製造に取り組んでまいります。
こんにゃくの90%を占める「水」へのこだわり
豊富で良質な地下水を求めて、工場を現在の場所に定めました。
さらに、その地下水を電子水化して製造に使用しています。
電子水は弱アルカリ性で、すばやく体内に吸収される性質があります。また、体液の浄化を促し、体内に蓄積された老廃物を排出し、活性酸素を除去する効果があると言われています。
また、電子水の水は口当たりがよく美味しいとも言われています。
活性炭による「磁場とマイナスイオン」へのこだわり
工場の地下には3tの活性炭を埋設しています。
活性炭には電気を通しやすい性質があります。これにより、埋設した土地の磁場を高める働きがあります。また、マイナス電子を多く持つことから、プラス電子を吸着し、この結果、空気中のマイナスイオンを増やすとも言われています。
マイナスイオンには以下の効果が認められています。
- 原料や製品の酸化を抑制する効果
- 空気中の浮遊菌を減少する効果
- カビの発生の抑制等の効果
科学的に臭みを抑えた製品づくり
長年の研究により、こんにゃくの独特な匂いはアルカリ性の濃度によってコントロールできることに着目。製品のアルカリ性の濃度を「アルカリ度」という独自の基準値を用いて管理することにより、最適なアルカリ性を維持し、安全で臭みのない製品を実現しています。
ニーズに合わせた商品開発
業務用商品
食品加工の現場の声に合わせて、次のような対応を実施しています。
- 加工工程が少なくなるように、多様なサイズへの対応
- 加工工程の手間を省くことのできる加工品の提供
- その他、ご要望に応じた多品種少量生産への取組
消費者向け商品
営業担当社員自らがスーパー等の店頭に立ち、マネキン販売を実施することにより、生の消費者の声を収集して、商品企画に役立てています。
なお、コロナ禍では、この活動は控えており、情報収集は取引先バイヤー様への聞き取り調査が主な取り組みです。
新技術の開発と導入
グローバルな事業展開(中国、インドネシア、アメリカ、台湾、ニュージーランド他)
中国
2005年より中国合作工場と提携し、現在はこんにゃく製品(江蘇省)2社、原料工場(雲南省)と提携し、こんにゃく製品は国内向けをメインに、原料は海外向けにグローバルに事業を展開。3工場とも長年の専門家の派遣による技術指導で、高品質で安心安全の商品を供給しています。
インドネシア
2023年よりインドネシアの協力工場と契約し、こんにゃく原料の技術及び設備導入の指導を開始。インドネシアや海外向けに原料の開発及び販売を軸に、インドネシアでの製品販売の計画も進めています。
アメリカ・その他
アメリカでは、こんにゃく麺を使ったレトルトのラーメンを現地企業と共同開発し、製造を担っています。アメリカ以外にも台湾やニュージーランド等、グローバルに製品や原料の販売を手掛けています。